2021年7月21日(現地時間)Epic Gamesは、SketchfabがEpic Gamesファミリーに加わったことを発表しました。
Sketchfabについては、当サイトでもよく紹介していたりしていますが、3Dコンテンツの発見、編集、購入、販売を直接簡単に行うことができるウェブベースのサービスで、現時点で400万の3Dアセットを保有しています。
Sketchfabのテクノロジーは、主要な3D制作ツールとパブリッシング・プラットフォームを統合しており、デスクトップとモバイルの両方で、主要なブラウザとオペレーティング・システムに対応しています。Epicは、Sketchfabが手を組むことで、3D、AR、VRコンテンツをより身近なものにし、クリエイターのエコシステムを成長させることができるとしています。
Sketchfabの今後
Sketchfab は、Unreal Engine チームと密接に協力しながら、独立したブランドのサービスとして運営されることとなります。
今年の初めにEpic MegaGrantを通じてEpicとSketchfabのコラボレーションは始まりましたが、この取り組みがさらに加速されます。RealityCaptureやArtStationなど、Epic Gamesの様々な製品と既に統合されていますが、今後もあらゆる制作ツールや3D/VR/ARプラットフォームとの統合を維持・拡大していくとのことです。
その際、Unityや他のエンジンも含むSketchfabがサポートする様々なツールやプラットフォームとの互換性は維持されます。
Sketchfabの変更
そして今回の買収によって、Sketchfabに以下のような変更があります。
■ストア手数料が引き下げ
Sketchfabのサービスをクリエイターにとってより有益なものにするという共通の目標の一環として、私たちはSketchfabのストア手数料が12%に引き下げれます。
■Sketchfab Plusが無料に
Plusプランのすべての機能が無料化されます。これにより、より多くのアップロードやより大きなファイルサイズを無料で利用することができるようになります。
現在Plusプランを利用している方は、追加料金なしで自動的にProプランにアップグレードされますが、希望の場合は無料にダウングレードすることも可能です。また、Proプランの月間アップロード回数は30回から50回に増やされました。
最後に、ビジネスプランは廃止され、現在ビジネスプランを利用している方は、追加料金なしでエンタープライズレベルの機能を利用できるようになります。
これらの変更についての詳細は、こちらで確認することができます。
また、今回の買収についてUnreal EngineのVP兼ゼネラルマネージャーであるMarc Petit氏とSketchfabのCEO兼共同設立者であるAlban Denoyel氏は次のように述べています。
「Sketchfabチームは、ウェブ上の3Dコンテンツの世界を切り開き、誰もがオンラインでコンテンツを編集・公開できるようにするという素晴らしい仕事をしてくれました。リアルタイム3D技術の導入が進むにつれ、Webベースのソリューションに対する需要はますます高まっていくでしょう。私たちは、Sketchfabチームと協力して、より多くのクリエイターを支援できることを嬉しく思います」
– Marc Petit氏
「我々は、創造性の新時代に力を与えることを使命としてSketchfabを設立し、クリエイターがオンラインで作品を披露し、3Dコンテンツにアクセスできるようなサービスを提供しています。Epicに参加することで、Sketchfabとその強力なオンラインツールセットの開発を加速させることができ、同時にクリエイターにさらに優れた体験を提供することができます。Epicと協力してメタバースを構築し、クリエイターが自分の作品をさらに発展させることができることを誇りに思います。」
– Alban Denoyel氏
Epic発表:Sketchfab is now part of Epic Games
Sketchfab発表:Sketchfab is Joining the Epic Games Family
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