2021年6月29日(現地時間)Topazlabsは、動画の品質向上のためのソフトウェアの最新アップデート Video Enhance AI v2.3 をリリースしました。
Video Enhance AIについて
Video Enhance AIは、複数のフレームからの情報を使用して、ビデオのアップスケール、ノイズ除去、インターレース解除、および復元によりビデオ品質向上を可能にする機械学習技術を活用したツールです。
動画の品質向上は、ちらつき、ブロック化、波状のアーチファクトなどの動きに関連する問題があるため、写真よりも大幅に複雑です。Video Enhance AIでは、この問題を解決するために周囲のフレームを見て解像度を向上させ、モーションアーチファクトを減らして自然な結果を得ることができます。
Video Enhance AI v2.3 新機能
フレームレート変換のための新しいChronos AI モデル
Chronos AI モデルでは、ソースフレームレートに関係なく美しい最大2000%のスローモーションを作成することができます。
このモデルでは、ソース映像のフレームレートをプロジェクトの要件に合わせて変換したり(例:23.97 fps → 30 fps)、より高いフレームレートに変換してさらに滑らかな動きを追加したりすることができます(例:60 fps または 120 fps)。クリップのフレームレートを60、100、120fpsに調整すると、フレーム間のモーションブラーがさらに滑らかになります。
上記の動画では、Chronos AIの新機能であるフレームレートの変換を、Apple Final Cut Proと比較しています。Final Cut Proと比較して、Chronosを使用した場合の方が、動きが滑らかになっていることを確認することができます。
新しいAIモデル Proteus
新しいProteus AIモデルでは、ビデオクリップの改善方法をより細かくコントロールできます。これはユーザーからの要望で多かった機能のひとつであるとのことです。
この新しいAIモデルでは、de-blocking、detail recovery、sharpening、noise reduction、de-haloing、anti-aliasing の6つのスライダーを操作して、クリップの出力品質をを微調整することができます。
クリップの中で最も理想的なフレームを選択して「Auto」ボタンをクリックすると、AIエンジンが選択されたフレームを分析し、表示された内容に基づいて推奨設定を適用します。
新しいプリセットマネージャ
よく使うAIモデルの設定を保存し、次回以降のプロジェクトですぐに読み込むことが可能になりました。他のVideo Enhance AIユーザーとプリセットのダウンロード、共有、インポートすることも可能です。
AIモデルピッカーと比較ビュー
どのAIモデルがビデオクリップで最適に機能するかを判断するのが難しい時のために、AIモデルセレクターと比較ビューという2つの便利な機能が追加されました。
AIモデルセレクターでは、強化したいクリップの種類と、そのクリップに最も影響を与える問題を選択すると、選んだ内容に基づいて、その課題に最適なAIモデルを3つ提案します。
新しい比較ビューでは、推薦された3つのAIモデルが同時に表示されるので、クリップに最適なAIモデルを適切に選ぶことができます。
パフォーマンスと操作性の向上
AI Engineのパイプラインの改善により、NVIDIA GeForce GTX GPUではパフォーマンスが50%向上し、Apple M1シリコンコンピュータでは最大3倍の速度向上がされました。
また、処理完了までの時間を秒単位ではなく、時分秒単位で表示したり、UIでフレームとタイムコードの表示を切り替えられるようにするなど、ユーザーの声を反映した使いやすさに関する改善もされています。
すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Video Enhance AI v2.3 は、Windows 10 (64-bit only)、MacOS 10.14 以降で利用できます。より詳しいシステム要件はこちらから
価格は299.99ドル(約33,500円)です。
セール情報(2021年7月16日まで)
2021年7月16日までの期間限定で、60ドルオフの239.99ドル(約26,800円)で購入することができます。
Video Enhance AI の購入または無料トライアルのダウンロードはこちらから
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