2021年6月22日(現地時間)オンラインリファレンスフォトライブラリ MattePaint 4.0 がリリースされました。ロゴも変更され、サイトに新たな機能やコンテンツが追加されています。
MattePaint とは
は、VFX、ゲーム、ArchVizのためのリファレンスフォトライブラリーで、世界中の山、谷、空、都市、砂漠など、50,000点を超えるプロダクションクオリティーの画像を収録しています。
複雑な著作権契約は必要なく、MattePaintのライセンスでは、ダウンロードした画像をどのようなプロジェクトにも使用することができます。
MattePaint 4.0 新機能
今回のアップデートでは、MattePaintのインターフェースが一新され、新しいファイルフォーマット、アセット、ダウンロードオプションが追加されています。
DNGフォーマット
MattePaint チームが業界のスタジオと協力して6ヶ月間に渡って取り組んだ結果、カスタム解像度のRAWファイルを生成することに成功したとのことで、MattePaintに収録されているすべての写真のRAWファイルは、この新しいDNGフォーマットで複数の解像度でダウンロードできるようになりました。
DNGファイルを使用することで、アーティストはPhotoshop内で露出、ホワイトバランス、カラープロファイル、光学系のキャリブレーションなどをその場で変更することができます。
さらに、このDNGファイルは 16bit-depth で、8bit のjpgファイルを使用した場合の制限を大幅に超えており、jpgファイルで複数の露光をダウンロードする必要はありません。
RAW/EXRフォーマットの選択
32bitリニアsRGB EXRファイルは、3Dフォトモデリング、バックドロップ、プロジェクションワークなどに利用できます。
また、新しいEXRフォーマットでは、コンポジターがフルレンジ画像を直接読み込むことができ、Matte Painterを必要としないワークフローにも対応しています。
デフォルトでマスキング
今回のアップデートでは、 A.I.を搭載した機械学習により、MattePaintライブラリ全体に空の領域のアルファ値を自動的に作成する技術が利用されるようになりました。
これらのマスクされた画像は、pre-masked PNGファイルとしてダウンロードすることができ、画像は最大2k、アルファのみのダウンロードはフル解像度で提供される新しい「Concept Assets」の一部となります。
世界中のVFXスタジオでテストを行った結果、このPNGファイルは、あらゆる2Dタスクのコンセプト作成段階を大幅にスピードアップし、ショットの初期ブロック段階を迅速に進めることができることがわかったとのことです。
50Kシーケンス360°HDRI
50,000pxの幅で撮影された170枚以上のHDRIがリリースされました。HDRIの世界には素晴らしいプロバイダーがたくさんありますが、その多くは価格が高すぎたり、解像度が十分でなかったり、単に適切なコンテンツではなかったりします。
MattePaint のHDRIは、最大120秒間隔で、クラス最高のダイナミックレンジで撮影しています。これらのシーケンスにより、CGライターやコンポジターは、時間帯が変わってもコンテンツと照明の品質を一貫して維持することができます。また、照明の変更が必要ない静的なシーンでは、アーティストはショット内の太陽の高さや雲の内容を完全にコントロールすることができます。
MattePaint Academy がすべてのプランで無料に
全てのコンテンツがどのレベルのサブスクリプションでも利用できるようになりました。毎月新しいコンテンツが配信され、12週間DMPコースでは50時間を超える録画コンテンツが利用できますので、膨大な数のコンテンツを学ぶことができます。
チュートリアルやコースに付属するエクササイズは、ダウンロードに数クレジットかかります。これらのエクササイズには、PSDファイル、3Dレンダリング、写真などが含まれており、より深く学び、ご自身でテクニックを試すことができます。
価格
年間の売り上げが10万ドル未満の個人場合、サブスクリプション価格は下記のようになります。
詳しい価格、プランごとの比較の確認はこちらから
また、チームまたはスタジオ、年間の売り上げが10万ドルの場合の価格はこちらから確認可能です。
期間限定だと思いますが、こちらのリンクから MattePaint に飛ぶとクレジットがもらえるようです。
MattePaint 4.0 Breaks New Ground for Industry Professionals.
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