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オープンソースのベクターグラフィックエディタ Inkscape 1.1 がリリース

CGソフト

2021年5月24日(現地時間)、無料のオープンソースベクターグラフィックエディタの最新アップデート Inkscape 1.1 がリリース されました。

Inkscapeについて

Inkscapeは、GNU/Linux、WindowsおよびMacOS X用の無料でオープンソースのベクターグラフィックエディタです。主にボランティアチームの力で構築されており、世界中の多く人が開発に参加しています。豊富な機能を備えており、漫画、クリップアート、ロゴ、タイポグラフィ、ダイアグラム、フローチャートなど、アーティスティックなものからテクニカルなものまで幅広く使用されています。

ベクターグラフィックスを採用しているため、ラスターグラフィックスのように固定のピクセル数に縛られることなく、無制限の解像度でシャープなプリントアウトやレンダリングが可能です。また、Inkscapeは、標準化されたSVGファイル形式をメインフォーマットとしており、Webブラウザをはじめとする多くのアプリケーションでサポートされています。

SVG、AI、EPS、PDF、PS、PNGなど、さまざまなファイル形式のインポート/エクスポートに対応しており、包括的な機能セット、シンプルなインターフェイス、多言語サポートを備えています。拡張可能な設計になっているので、ユーザーはアドオンを使ってInkscapeの機能をカスタマイズすることができます。

Inkscape 1.1 新機能ハイライト

この最新リリースでは、ウェルカムダイアログ、コマンドパレット、改良されたダイアログドッキングシステム、検索可能な環境設定オプション、エクスポートするための新しいフォーマットなどの新機能があります。

ウェルカムダイアログ

Inkscape 1.1 を起動すると、新しいウェルカム画面が表示されます。ウェルカムダイアログでは、キャンバスの色、キーボードショートカットのスタイル、テーマセット、カラーモードを選択して、ユーザーがカスタマイズできるようになっており、印刷用、ソーシャルメディア用など、作成したいドキュメントのサイズを選択したり、最近のファイルを開いたりすることができます。

コマンドパレット

新しいコマンドパレットは、「?」キーを押すだけで開き、メニューやショートカットを使わずに、さまざまな機能を検索、使用することができます。編集、回転、リセットなど、すでに「アクション」に変換されているコマンドを使用することができますが、今後のバージョンでは、さらに多くのものが展開される予定です。英語だけでなく、自分の国の言語でもコマンドを検索することができます。また、Inkscapeのドキュメント履歴からファイルを読み込んだり、開いたりすることもできます。この機能は、2020年にGSoC学生のAbhay Raj Singh氏によって追加されました。

ドッキングシステムの改良

刷新されたダイアログドッキングシステムは、ダイアログボックスをワークスペースの両側にドッキングすることができます。それらはのダイアログボックスはタブとして表示され、オプションでラベルやアイコンを付けることができます。複数のタブを開いているときは、タブがアイコンに変わり、好みのタブを組み合わせて、フローティングドックを配置することができます。また、マウスの中ボタンで閉じることや、F12キーですべてのダイアログを一度に切り替えることもできます。この大きなコードリファクタリングの作業は、2020年にGSoCの学生Valentin Ionita氏によって行われました。

検索可能な環境設定オプション

検索バーを使用して、探している環境設定をすぐに見つけることができます。この新しい検索バーの機能は、今年のGSoC学生Parth Pant氏が開発しました。

新しい表示モード

多くのレイヤーで構成された図面を扱う方には、新しいアウトラインオーバーレイモードが役に立ちます。このモードでは、クリックして表示されるオブジェクトのアウトラインの後ろに、図面の淡い表示(不透明度)が表示されるので、すべてが正しく表示されているかどうかを確認できます。この新しいモードは、Jabier Arraiza氏によって開発されました。

描画ツール、ノード、コネクタ、セレクタの新機能

■コネクタツール

カリグラフィツールの精度が向上し、コネクタツールで描いた接続線がリアルタイムで更新されるようになりました。

■ノードツール

ノードツールで選択したノードをコピー、カット、ペーストできるようになりました。MartinOwensが実装したこの新機能を使用すると、元のパスや別のパスに挿入したり、まったく新しいパスを作ることができます。

■ペン/鉛筆ツール

ペン/鉛筆ツールの新しい「スケール」オプションを使って、「形状」オプションで作成したパスの幅を数値で設定することが可能になりました。

■セレクターツール

投げ縄/ラバーバンド選択の新しい選択モードを有効にして、ボックス内またはその境界に触れるすべてのオブジェクトを選択する。

スライス(&ダイス)ライブパスエフェクト(LPE)の導入

この新しいパスエフェクトは、元のオブジェクトを壊すことなく、オブジェクトを2つ以上のパーツに分割することができます。それぞれが独立したオブジェクトになるので、両方のパーツのスタイルを変更することができます。

ライブパスエフェクトの変更点

Inkscape の LPE にはいくつかの修正が加えられており、「ブール演算」LPE は実験的なものではなくなりました。PowerStrokeで作成された可変幅のパスをより効率的に塗りつぶすための「パス」メニューの「多数の間を塗りつぶす」LPEや、「オフセット」および「テーパーストローク」LPEの改良がされています。LPEに関する作業は、主にJabier Arraiza氏によって行われました。

エクスポート機能の改善

「PNGイメージのエクスポート」ダイアログでは、従来は2回クリックしていたPNGのエクスポートが1回でできるようになりました。また、最適化されたPNGに加えて、JPG、WebP、TIFFという異なるファイル形式でエクスポートすることができます。

すべてのアップデート内容の確認(リリースノート)はこちらから


Inkscape 1.1 のダウンロードはこちらから

Welcome to Inkscape 1.1!

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