Unityは、AIを活用したマテリアル作成ツールの最新アップデートArtEngine2021.5 をリリースしました。
ArtEngine2021.5 新機能
このリリースでは、新しいコラボレーション機能、より優れたマスクツールなどが追加されています。
Export Project
ファイルメニューから、「Export Project」と「Export Graph」の機能を利用できるようになりました。Export Projectを使えば、ArtEngineプロジェクトを.zipファイルとして共有し、より効率的に作品を公開することができます。
プロジェクトをインポートするには、ZIPファイルを解凍して、他のマシンで.ARTプロジェクトファイルを開くだけです。
Victorが制作した2つのサンプルプロジェクトが公開されています。
Multi-Angle to Textureノードの改良
これまで「Multi-Angle to Texture」ノードは、ほとんどが自動化されており、あらゆるコンテキストで動作するように作られていました。しかし、リグの設定やその他のパラメータをより正確かつ柔軟に設定できるようにしたいということで、このノードでは、処理する画像の数、各画像のライトの位置、カメラの距離や視野などの設定を変更できるようになりました。
Feature Selector Node(フィーチャーセレクターノード)
新しいリージョンベースの Feature Selector Node を使用すると、ビットマップを類似したピクセルのクラスターに分割し、動的に選択してマスクを素早く作成することができます。
エラーメッセージの改善
エラーメッセージシステムが改善され、実行チェーンのどのノードが実行に失敗したか、また潜在的なエラー原因についてより良いフィードバックが得られるようになりました。実行に失敗したノードは、ノードグラフ上で赤いヘッダーでマークされるようになりました。
3D Viewport Tooltips
3DビューポートのショートカットやアクションのTooltipsがArtEngine内で利用できるようになりました。3Dビューポートの右下には、新しいヘルプアイコンがあり、このアイコンにカーソルを合わせると、すべての利用可能なアクションとそのホットキーが表示されます。
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価格とシステム要件
ArtEngineは現在、Windows10とWindows8.1でのみサポートされています。また、最近GPUドライバ要件が更新され、現在NVIDIA GPUドライババージョン461.72以降のサポートとなります。この新しいドライバにより、UpresおよびJPEG Artifact Removalノードの実行速度が大幅に改善され、Mutation(Structure)ノードのニューラルパターンマッチングも改善されています。古いバージョンのドライバーを使用すると、ArtEngineを初めて起動したときに、ドライバーをアップデートするよう促されます。
ArtEngineの通常ライセンスの価格は、1シート当たり月額約10,300円(95ドル)、または年額約124,000円 (1,140ドル)。
5シートから購入でき、SDKやバッチ処理などフル機能にアクセスすることができる ArtEngine Studioライセンスは、1シート当たり月額 約36,000 円(333ドル)、または年額 約435,000円 (4,000ドル)。
プロモーションが7月5日まで延長
3月に開催されたGDCでは、ArtEngineを通常の95ドル/月から19ドル/月に値下げするプロモーションが実施されました。このプロモーションは、5月17日終了予定でしたが、7月5日まで延長されることになりました。それまでにArtEngineを購入すると、12ヶ月間、月額19ドルの価格(228ドル/年(約25000円))で利用することができます。
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