2021年4月13日(現地時間)Maxonは、M1搭載のMacやAppleのMetal Graphics APIのサポートを含むRedshift for macOSの提供の開始を発表しました。
IntelベースのMac向けのRedshiftは今週中に、M1ベースのMacへの対応は、macOS Big Sur(11.3)のリリースに合わせて提供される予定です。
Maxonは、Appleが独自のM1やMetal API を発表して以来いち早く対応を発表し、開発を進めていました。
Apple Metal APIに正式に対応したレンダラーとしては、3月にOtoyがリリースしたOctaneXがあります。
今回のリリースにより、Redshiftは、M1とIntelを搭載したMacの両方でハイエンドのパフォーマンスを発揮できるようになります。
M1の統合グラフィックスは、低消費電力でありながらグラフィック性能を大幅に向上させることができるので、M1搭載のMacをネイティブサポートすることは、ワークフローの効率を大幅に向上させることになります。
MaxonのCEO、David McGavran氏は次のように述べています。
「2019年にRedshiftがMaxonファミリーに加わったとき、Macプラットフォームでのユーザーコミュニティへのサポートを拡大することが最優先事項でした。だからこそ、macOS環境で作業するクリエーターが、現代のハイエンドプロダクションの要求を満たすために構築されたパワフルで柔軟なGPUアクセラレーションレンダラーを利用できるようになったことに興奮しています。」
RedshiftをmacOSで使用した初期のテスターイギリスに拠点を置くLunar Animation のディレクター、James Rodgers氏によると、「Mac Pro上のRedshiftでレンダリングすると、信じられないような結果が得られました。Outfit7が開発したアクション満載の戦略モバイルゲーム『Mythic Legends』向けに制作した、非常にエフェクトの多い典型的なゲームシネマティックのフレームは、以前は1フレームあたりのレンダリングに26分かかりましたが、それが今では、わずか58秒でレンダリングできるようになりました」ということです。
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