2021年4月13日(現地時間)Maxonは、Cinema4Dのサブスクリプションユーザー向け最新アップデート Cinema 4D Subscription Release 24(S24) をリリースしました。
Cinema4D S24 新機能ハイライト
このリリースでは、新しい配置ツールやアセットブラウザの追加、新しいコアのシーンノードやアニメーションなど主要なワークフローの強化が行われています。
配置ツール
このリリースでは、新しい配置ツールが追加されました。衝突を考慮した配置ツールは昨年のAdobeのデモや、最近ではKeyshots 10.1 でも似たような機能が見られます。
■Place Tool(配置ツール)
配置ツールでは、既存のシーン要素の表面にオブジェクトを効率的かつ直感的に配置することができ、ハンドルを使って要素を簡単に拡大・縮小・回転させることができます。アセットブラウザから直接オブジェクトを配置したり、インタラクティブにオブジェクトをコピーしてシーンに配置することも可能です。オブジェクトは、バウンディングボックスや定義された軸に沿って自動的に配置され、オプションでオフセットも設定できます。
■Scatter Pen(スキャッターペン)
スキャッターペンを使えば、ビュー内でドラッグするだけで、1つのオブジェクトまたは複数のオブジェクトを任意のサーフェスに散布することができます。間隔や配置、各オブジェクトの頻度をコントロールしたり、配置されたオブジェクトの位置、回転、スケールを変更することができます。
散布したオブジェクトは、削除ツールを使って消したり、配置ツールを使ってオブジェクトを個別に移動することができます。
■Dynamic Placement(ダイナミックプレイスメント)
ダイナミックプレイスメントは、オブジェクト同士が実際に衝突する高性能なダイナミクスを備えており、直感的にオブジェクトをシーンに配置することができます。
また、Cinema 4Dの物理シミュレーションの力を借りて、オブジェクトをまとめたり、オブジェクトの表面に自然に落としたりすることができます。簡略化されたプロキシ・ジオメトリが自動的に生成され、高速で正確なダイナミクスを実現します。
アセットブラウザー
アセットブラウザでは、ローカルまたはCinema 4Dのサブスクリプションユーザーが利用できる3Dオブジェクト、マテリアル、ノードカプセルの膨大なコレクションを含むオンラインに保存されたプリセットコンテンツのライブラリに簡単にアクセスできます。
ライブラリは閲覧や検索が可能で、各アセットには豊富なメタデータとキーワードが含まれています。アセットはオンデマンドでダウンロードすることができるので、膨大なアセットのライブラリを事前にダウンロードする必要がなくなりました。また、ローカルコンピュータにキャッシュされるので、お気に入りのアセットをすぐに再利用することができます。
■キーワード、検索、フィルタリング
アセットにキーワードを追加することで、コンテンツを簡単に検索できるようになります。よく検索するキーワードをスマートフォルダに保存しておけば、後で同じキーワードでアセットを追加したときに、自動的にそのフォルダに追加されます。
■アセットのバージョン管理
プロジェクトの進化に合わせて、アセットも進化させることができます。以前のバージョンに戻したり、最新のバージョンでシーンを更新したりするのも、数回のクリックで簡単にできます。
■オブジェクト、インスタンス、リファレンス
オブジェクトベースのアセットをオブジェクト、インスタンス、リファレンスとして挿入することができます。
■独自のアセットを追加
独自のライブラリを作成し、アセットフォルダにドラッグして独自のアセットを追加できます。
シーンノード / シーンマネージャー(プレビュー)
R23から実装されているシーンノードはまだプレビュー機能となっていますが多くのアップデートがあります。
■シーンマネージャ
Cinema 4Dのシーンマネージャは、強力なノードベースのアセットを使用して、プロシージャルジオメトリやシーン全体をヒエラルキーベースのビューで構築します。この機能はシーンノードをオブジェクトマネージャのように直感的に管理できるようにしたもので、ドラッグ&ドロップでノードシーンを構築できます。
■シーンノード
Cinema 4Dのシーンノードコアでは、オブジェクト間の関係や依存関係を管理し、ジオメトリを構築、修正し、再利用可能なアセットを構築することができます。
このリリースでは、ノードエディタやシーンマネージャにドラッグするだけで、ノードとして扱えるようになり、より直感的に操作することが可能になりました。
また、R23ではシーンノードのオブジェクトの移動や回転、スケールなどはノードで値を入力するしかありませんでしたが、このリリースでは、トランスフォームツールに対応したため、ビューポートでインタラクティブに動かせるようになっています。さらに、S24の新機能である配置ツールやダイナミクス配置にも対応しています。
次の新しいノードやディストリビューションが追加されています。
【ノード】
- Geometry Collision
- Ray Collision
- Geometry Property Interpolate
- Modeling Ops: Dual Mesh, Greeble
- Selection Ops: Select Bounding Box, Select Facing, Loop Selection, Ring Selection, Edge Break
- Generators: Grass, 7-Segment, Atom Array, Import Geometry
【ディストリビューション】
- Surface Fill
- Surface Voxel Solidify
- Volume Voxel Fill
- Standard Particles
- Thinking Particles
- Distribution Looping Function
- Get Context Nodes
■シーンノードのデバッグ
情報オーバーレイ、ノードエディタ内のポートデバッグパネル、配列やその他の複雑なデータタイプを詳細に調査するための強力なデータインスペクタウィンドウを使用して、シーンノードシステムを効果的にデバッグすることができます。
アニメーション
■Tween Tool
前のキーと次のキーの間に線形や曲線に沿って補完したフレームを作成することができる Tween Tool の追加されました。
■ポーズライブラリーの改善
オブジェクトマネージャからのドラッグ&ドロップによるポーズの合成が可能になりました。さらに、ポーズマネージャからビューポートやオブジェクトマネージャにドラッグアンドドロップすることで、個々のポーズパラメータを適用できます。また、ポーズライブラリにタグパラメータを保存し、適用することも可能です。
Car Rig プリセット
4つの車輪を持つあらゆるものを簡単にアニメーション化することができるCar Rig Character Object Presetが追加されました。
スプラインに沿って車をアニメーション化するだけで、ホイールは適切に回転し、シャーシはモーションパスとグランドプレーンに基づいて自動的にドリフトまたはチルトするので、シーンにリアルな交通量を盛り込んだり、壮大なカーチェイスを数分で作成できます。
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価格とシステム要件
Cinema4D S24は、Windows 10 64ビット バージョン1809以降、macOS 10.14.6以降、Linux CentOS 7, 64-bit、Ubuntu 18.04 LTS, 64-bit で使用できます。
価格はサブスクリプションで、84700(税込み)円/年です。
新年度応援キャンペーン
2021年4月12~20日まで、新規購入のMaxonのサブスクリプション製品が15%オフで購入できます
【対象製品】
・Maxon One 年間サブスクリプション
通常:156,200円→キャンペーン価格:132,770円(23,430円お得)
・Cinema 4D 年間サブスクリプション
通常:84,700円→キャンペーン価格:71,995円(12,705円お得)
・Cinema 4D + Redshift 年間サブスクリプション
通常:117,700円→キャンペーン価格:100,045円(17,655円お得)
・Red Giant Complete 年間サブスクリプション
通常:79,200円→キャンペーン価格:67,320円(11,880円お得)
・Red Giant Universe 年間サブスクリプション
通常:26,400円→キャンペーン価格:22,440円(3,960円お得)
ボリュームライセンスもキャンペーン対象になります。
【購入方法】
購入は、お問い合わせページで地域を日本にして、お問い合わせ内容を新規購入にして、コメント欄でキャンペーンの見積もりの依頼をするか、日本国内の販売代理店までご注文してください。Maxonのオンラインショップでの購入は、本キャンペーンの対象外になるので注意してください。
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