無料になったVR3Dモデリングツール Gravity Sketch の 新しいiPad版アプリがリリース

CGソフト

2021年3月23日、VR3Dモデリングツール Gravity Sketch の 新しいiPad版がリリースされました。 また、Gravity Sketch は今年1月に無料で利用できるようになっていますので合わせて紹介したいと思います。

Gravity Sketchについて

VR向けGravity Sketchは、2017年に最初にSteamでアーリーアクセス版としてリリースされた、クリエイト、コラボレーション、レビューを行うための直感的な3Dデザインプラットフォームです。コンセプトスケッチから詳細な3Dモデルまで、あらゆるスケールでアイデアをリアルタイムに表現することができます。

バーチャルリアリティやサポートするタブレットアプリケーションで様々なデジタルツールを使用して作成することができ、LandingPadというクラウドプラットフォームを使用してデスクトップでデザインを表示・管理することができます。

他のソフトウェアへのインポート/エクスポートも可能で、.obj、.iges、.fbxに加え、Rhinoのプラグインもサポートしています。

詳しい機能についてはこちらから

最新アップデートについて

2021年1月20日、無料化される直前に最新アップデートがリリースされています。このリリースでは、ツールの使用感が向上し、ワークフローのさらなる高速化に役立つとされており、以下の動画で確認することができます。

また、ビジネスユーザー向け(有料)にも、いくつかの新機能が導入されています。Co-Creationにティーチングモードが追加され、部屋にいる他の人のインターフェースを見ることができるようになり、他の人に教えるのがより簡単になりました。インポートフォーマットには、新しく(IGES、FBX、GLTF、Blenderファイル(.blend)、STL、Collada(.dae))がサポートされています。

LandingPadもアップデートされ、会社組織内の共有ファイルをサポートするようになりました。個人のLandingPadアカウントから会社の共有エリアにファイルを移動させることができ、LandingPadの組織に属する人はそのファイルにアクセスして作業することができます。

このアップデートに詳しい情報はこちらから

Gravity Sketchが無料に

2021年1月25日 、Gravity Sketch の個人向け利用が無料化されました。これによって、SteamストアとOculusRiftストアのアーリーアクセス期間が終わったことになります。ビジネス版は引き続き有料で利用できます。価格は問い合わせが必要となっており、公開されていません。

コア版(無料)とビジネス版の違い

■無料版

Gravity Sketchの無料版には、App Storeで販売されている現行バージョンのGravity Sketchに搭載されているすべての作成ツールが含まれています。また、これまでビジネスユーザーのみに提供されていたIGESとFBX*のエクスポートオプションが追加されています。Gravity Sketchのコアバージョンを使用している個人は、ソフトウェアの外でブラウザを使ってファイルにアクセスするために使用できる個々のLandingPadアカウントを持つことになります。

■ビジネス版

ビジネスユーザーには、様々なカスタマイズされた機能、オンボーディング、トレーニング、サポートサービスが提供されます。このサービスの一環として、企業顧客は安全な組織全体のLandingPadアカウントを取得し、ユーザーのアクセスと権限の管理、ファイル/コンテンツ管理の一元化、広大なストレージ、リアルタイムのコラボレーションのためのCo-Creation機能へのアクセスを可能にしています。

Co-Creationは、ホスティングテクノロジーをさらに開発および最適化して、個々のピアツーピアの使用をサポートできるようになるまで、当面ビジネスユーザーのみが利用できます。

また、無料になる前に有料で購入したユーザーは「アーリーアダプター」ステータスを取得し、将来の機能やサービスに優先的にアクセスできるようになるなどの特典があります。

Gravity Sketch 無料化についての詳しい情報はこちらから

新しいiPad版 Gravity Sketch がリリース

Gravity Sketchは、VRアプリケーションとして知られていますが、2016年にiPadアプリとして最初にリリースされています。このiPadアプリは長らくアップデートされていませんでしたが、2021年3月23日に最新アップデートがリリースされました。

VRのGravity Sketchとの違い

内部的には、アプリケーションはVRのGravity Sketchと同じで、同じジオメトリエンジンを使用し、VRデバイスで利用できるツールの大部分が組み込まれています。このアプリは、スタンドアロンで使用することも、Gravity SketchVRアプリと組み合わせて使用​​することもできます。

LandingPadを使用して、VRまたはiPadのいずれかのデバイスで開始されたスケッチを開いて、もう一方のデバイスでさらに作業することができます(ただし、VRアプリのすべての機能がiPadアプリに実装されているわけではありません(SubDなど))。

今後の展望

iPadアプリは、まだ完成していないと考えられています。この初期バージョンでは、開発期間を考慮して、ストローク、ボリューム、回転に焦点を当て、いくつかの簡単なコントロールポイントの編集などがされています。プリミティブ、曲面、サブディビジョンの編集はまだ実装されていませんが、今後のアップデートでは、AR機能、シンプルなレンダリング、コラボレーションなど、フルツールセットが追加される予定です。

iPad版Gravity Sketchチュートリアル

VRのGravity Sketchは直感的に操作することができますが、iPad版のGravity Sketchを使用するには少し慣れが必要かもしれません。以下の一連の動画ではiPad版を操作している様子を確認することができます。

Using navigation and gestures – Gravity Sketch iPad

ダウンロード

Gravity Sketchは、oculus rift/quest store 、steamAppStoreから無料でダウンロード可能です。

有料のビジネス版についての詳細はこちらから


Gravity Sketch iPad app launch

Gravity Sketch ウェブサイトへ

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