2021年3月9日(現地時間)OTOYは、Apple Metal APIに最適化されたGPUレンダラー OctaneXアプリをリリースしたことを発表しました。
新しいアプリと同時に、それぞれ1年間無料で利用できる2つの新しい独占オファーである Octane X PrimeとEnterpriseサブスクリプションプランの開始も発表しています。これらのサブスクリプションでは、Cinema4D、SketchUp、Maya、Houdini、Blender、Modo、Nuke、Unreal Engine、Unityなど、業界をリードする3Dコンテンツ作成ツールを網羅したOctane Xプラグイン統合のフルスイートを利用できます。
OTOYの創設者でありCEO Jules Urbach氏は今回の発表について次のように述べています。
「過去10年間、OctaneRenderはビジュアルエフェクトを民主化し、GPUレンダリングのパワーを活用して、創造的なビジョンを持った誰もが想像力を実現できるようにしてきました。Octaneで、ユーザが注目すべき映画を制作したり、新しい製品をデザインしたり、ソーシャルメディアの風景を変えた日常的なレンダリングを公開したり、そして今では、RNDRクラウドサービスを通じてブロックチェーンデジタルアートを制作するキャリアを築いているのを目の当たりにしてきました。
Appleは、パーソナルコンピューティングとモバイルコンピューティングを広く利用できるようにした企業として、常に私たちの心の中に特別な場所を持っています。私たちは、Appleのエコシステム全体で何百万人ものアーティストが無料で利用できるようになったOctane Xによって、次世代の創造性の先駆けとなることに興奮しています。
Octane X on macOSにより、アーティストは、GPUで加速された映画のようなパストレースのパワーを、何百万ものMacシステムで初めて利用できるようになりました。」
Octane X が1年間無料
■MacBook Pro、iMac Pro、Mac Proのユーザーは、業界初の分散型ブロックチェーンGPUレンダリングプラットフォームであるRNDRを含むOctane X Enterpriseを1年間利用できます。なお、本来のOctane X Enterpriseの年間サブスクリプションの価格は479.4ユーロ(約62,000円)となっています。
■Apple M1チップを搭載したモデルや、macOS Big Sur 11.1以降の最新のAMD、Intel統合グラフィックスを搭載したモデルを含む他のすべてのMacは、すべてのOctane X DCC統合へのアクセスを含む、Octane X Primeへの1年間のアクセスが可能になります。
Octane X Prime には、GPUの使用が1つやネットワークレンダリングが利用できないという制限があるようです。Octane Xスタンドアロンアプリの無料バージョンは、Mac AppStoreからのみ入手できます。
Octane X について
- AMD GPU用に最適化された完全に書き換えられたメッシュジオメトリエンジンは、メッシュインスタンスごとに何億ものユニークなプリミティブをハイパフォーマンスでサポート。
- Thunderbolt 3で接続されたeGPUを含む複数のGPU構成で、レンダリング速度をほぼ完璧にリニアにスケーリング。
- Octane X RNDRサーバー/Mac Proをレンダリングノードとして使用:20Gb/sのデュアルインターコネクトを活用して、Mac ProはInfiniBandインターコネクト速度に近づき、Mac Pro上のOctane Xはネットワークレンダリングで最大400のGPUをサポート。
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