2021年2月17日(現地時間) Cebasは、3dsMax用レンダラーの最新アップデート finalRender Drop 5 をリリースしました。
finalRender Drop5 新機能
このリリースでは、OpenVDBファイルを直接、またはthinkingParticles DVRインターフェイスを通して処理し、レンダリングできるようになりました。その他にもグローバルイルミネーションの強化がされています。
OpenVDBをサポート
■NanoVDB
OpenVDBの最適化されたサブセットで、GPUに最適な高度な並列処理のパワーを活用するように最適化されています。NanoVDBは必ずしもGPUを必要とせず、CPUでもそれなりにパフォーマンスを発揮します。NanoVDBの主な用途は、大規模なOpenVDBデータ構造を高速に可視化することです。
NanoVDB機能は、finalRenderのUnbiased Physically Based Spectralレンダラーを使用することで、効果を発揮します。CPUとGPUのレンダリング能力を同時に活用することで、finalRenderはワークステーションの処理能力を最大限に引き出します。
不偏グローバルイルミネーションの強化
finalRenderのPhysically Based Spectral Renderingコアは、今回の最新リリースで大幅にアップグレードされました。以前のものと比較して、同じ品質の結果を得るために必要なレンダリングパスが少なくなっています。これは、厳密なシリアルアプローチではなく、類似の光線を収集し、それらを一度に処理するパストレーシングキャッシュを導入することで実現しています。
レンダリングあたりのパス数が少なくなったことにより、レンダリング時間が短縮されます。このコアとなるパストレーシングの強化は、パスごとの可能なグレインの量にのみ影響します。物理的に正確で不偏(案バイアス)パストレーシングの中核となる原理は変更されていません。さらに、パストレースコアの微調整と機能強化を行った結果、若干の高速化を実現しています。
価格とシステム要件
FinalRenderは3ds Max 2017以降で使用できます。価格はサブスクリプションのみで294ドル/年です。
また、FinalRenderは、先月リリースされたThinkingParticles Subscription Drop 10に無料で含まれています。
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