KeenToolsは、12月22日(現地時間)BlenderとNuke用ツールの最新アップデートである KeenTools 2021.1 をリリースしました。
KeenTools 2021.1 新機能
この最新リリースでは、Nuke用とBlender用のFaceBuilder、Nuke用のFaceTrackerに新機能と改善点があります。
Blender用ツール
Blender用アドオンFaceBuilderのアップデートでは、51個のブレンドシェイプを使ってFaceBuilderの頭をアニメーションさせることができるようになりました。
つまり、Epic GamesのLive Link Face iOSアプリを使って顔のアニメーションを記録し、CSVファイルにエクスポートしてアドオンに読み込むと、記録した表情を使ってFaceBuilderヘッドがアニメーション化されます。これは、TrueDephカメラを搭載したiOSデバイス、iPhone Xとそれ以降のモデルで動作します。
さらに、ヘッドのトポロジーと形状の対称性を修正し、首の形状を改善したことで、ヘッドをボディに簡単に装着できるようになっています。
また、旧来の解像度はハイポリと呼ばれていましたが、ローポリとミッドポリの2つの便利な解像度が追加され、モデリングの前後で切り替えることができようになり、テクスチャを掴んだり、アニメーションさせることができます。ローポリとミッドポリのモードはゲーム開発に役立つもので、エクスポートダイアログを設定する特別なボタンも追加されています。保存ボタンを押してからUnreal EngineやUnityで読み込むだけでアニメーションとテクスチャ付きモデルを利用できます。
【FaceBuilder for Blenderの変更点】
- ARKit対応のFACS blendshapesをビルトイン。
- ARKit blendshapeの係数(coefficients)を持つLiveLinkFaceのCSVファイルをサポート。
- トポロジーとシェイプの対称性を修正。
- low-poly と mid-poly のトポロジーを追加。
- 顔の表情を改善。
- ピン留めのパフォーマンスを改善。
- NukeとBlenderの間でハードウェアIDの生成が異なる可能性があったのを修正。
- フローティングライセンスサーバーの接続の問題を修正。
Nuke用ツール
FACS blendshapes以外はBlenderと同じFaceBuilderのアップデートがあります。加えて、KeenTools 2021.1 では、Nuke Indie 12.2v4 版で利用可能になりました。
FaceTrackerノードは、すべてのトラッキングされたアニメーションを含むLiveLinkFace対応のCSVファイルをエクスポートすることができます。これにより、アニメーションを別のモデルに転送することが容易になります。
最後に、FaceTrackerには全く新しい変形モデルが導入され、より柔軟性が増し、自然で、非対称な表情にも対応しています。
【Nuke パッケージの変更点】
- Nuke Indieのサポート(Nuke 12.2v4から)。
- FaceBuilderのトポロジーを改善。
- FaceBuilderで mid-poly とlow-poly の解像度を追加。
- FaceTrackerでFACSblendshapes係数をエクスポートできるようになりました。
- FaceBuilderとFaceTrackerで、デフォルトのフェイシャルテクスチャをカスタマイズしました。
- FaceTrackerとFaceBuilderでピン留めのパフォーマンスが向上。
- FaceTrackerでのトラッキング性能を改善。
- アナモルフィック映像の焦点距離推定を修正。
- スケールとUV変化の相互作用を修正。
- すべてのノードでタイムラインがジャンプする問題を修正。
価格
GeoTracker、FaceBuilder、FaceTracker の価格はそれぞれ、Personalライセンス:149ドル/年、Commercialライセンス:299ドル/年、Floatingライセンス:399ドル/年です。すべてのライセンスは商用目的で使用できます。その他バンドル製品の価格の確認やライセンスについて詳しい情報はこちらから。
セール情報
GeoTracker、FaceBuilder、FaceTracker など、KeenToolsのすべてのライセンスがコードの入力で21%オフ。
クーポンコード:2021FTW
期限:2021年1月1日まで
TextureBuilderなどその他のNuke用ツールは無料となっています。
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