Maya 2020.3 Update がリリース、Bifrost、Rokoko プラグインのアップデートなど

CGソフト

Autodeskは、3Dモデリング、アニメーションソフトウェアの最新アップデートであるMaya2020.3をリリースしました。機能制限安価版のMaya LT 2020.3 のアップデートも同時に行われています。

Maya2020.3 新機能

このリリースでは、Maya 内の各種ツールに対する要望に応えるいくつかの改善と修正が含まれています。また、Bifrost for Maya バージョン 2.1.0.0 や Rokoko Motion Library 1.2.2 などのプラグインもアップデートがされています。Maya LTのアップデートに含まれているものは[LT]とつけています。

新しい読み込みオブションの追加 [LT]

読み込みオプション(Import options)に新しいベース アニメーション レイヤをマージ(Merge Base Animation Layers)オプションが追加され、読み込まれたファイルのベース アニメーション レイヤと、シーン内のベース レイヤ アニメーションをマージできるようになりました。このオプションをオンにすると、多数のアセットが読み込まれたシーンを操作する場合に便利です。

既定の設定はオフで、読み込まれたレイヤは現在のベース レイヤの下に移動されます。

新しい動作をアクティブにするには、ファイル コマンド フラグ mbl/mergeBaseAnimLayer を True に設定します。

スキン ウェイト ペイント ツール(Paint Skin Weights Tool)の改善点 [LT]

スキン ウェイト ペイント ツール(Paint Skin Weights Tool)

が更新され、次の点が改善されました。

  • インフルエンスをフィルタ(Filter Influences)フィールドはアウトライナ(Outliner)フィルタと同じように動作するため、特に、複雑なリグがある場合に、使用するインフルエンスを簡単に見つけて、選択することができます。以前は、アウトライナ(Outliner)とは異なり、スキン ウェイト ペイント ツール(Paint Skin Weights Tool)ではフィルタに特殊文字を追加する必要がありました。
  • スキン ウェイト ペイント ツール(Paint Skin Weights Tool)を開いたときにスキン メッシュ上でフェースまたはエッジが選択されている場合、選択項目は自動的に頂点に切り替わり、ウェイトのペイントをすぐに開始できるようになりました。
  • [使われていないインフルエンスの除去](Remove Unused Influences)や[インフルエンスの追加](Add Influences)などのさまざまな操作を実行した後に、[インフルエンス](Influences)リストを更新する機能が改善されました。
  • 垂直スクロールバーに合わせてインフルエンス リストの展開(Expand Influence List)ボタンが移動するという小さな問題が修正されました。

HumanIK: 首のモーションの削減(Neck Motion Reduction)の設定 [LT]

アトリビュート エディタ(Attribute Editor) (HIKProperties > リターゲット指定(Retarget Specific)領域)に新しい 首のモーションの削減(Neck Motion Reduction)スライダが追加されました。MotionBuilder の Neck Motion Reduction プロパティと同様に、このアトリビュートでキャラクタのボディから首に転送される動きの量を減らすことができます。首のモーションの削減(Neck Motion Reduction)は不十分なキャプチャ データからモーションを作成する場合に役立ち、キャラクタの首と胸の間の動きを平均化することによって機能します。

.hikc v1 の書き出しのサポート

新しい環境変数(MAYA_WRITE_HIK_V1)を使用すると、Maya で 2017 HIK ランタイムを実行しているときに、最新の Maya バージョンから hikc ファイルを書き出すことができます。「一般的な変数」も参照してください。

Maya 2018 で、2017 HIK ランタイムで使用できなかった追加のロール ジョイントを含む .hikc の更新バージョンが実装されました。この新しい環境変数は、廃止された Autodesk Gameware HumanIK ミドルウェアを使用してロードするユーザから注目されています。hikc 定義ファイル。

グラフ エディタ(Graph Editor)の新しい表示オプション

グラフ エディタ(Graph Editor)のリスト(List)メニューに追加された新しいアニメートされたシェイプを表示する(Show Animated Shapes)オプションで、グラフ エディタ(Graph Editor)にノードの下流にあるすべてのカーブを表示するか、選択したノードのアニメーション カーブのみを表示するかを設定できます。これは、特殊な接続を含むカスタム リグがある場合や、アニメータが選択したオブジェクトのトランスフォームのみを表示する場合に便利です。

スクリプト エディタ(Script Editor)の改善

スクリプト エディタ(Script Editor)に新しいオプションが追加され、タブの操作が容易になりました。

Web ブラウザのタブと同様に、スクリプト エディタ(Script Editor)のタブを右クリックして、タブを作成、名前変更、削除するオプションにアクセスできます。更新されたスクリプト エディタ(Script Editor)のホットキーはより直感的になり、中マウス ボタンでタブをクリックするか[X]キーをクリックすることで、タブを閉じられるようになりました。また、タブ オプションは、コマンド(Command)メニューからタブ(Tabs)メニューに移動されました。

Bifrost for Maya プラグインアップデート

バージョン 2.1 の Bifrost for Maya では、新しい機能と使いやすさが重視されており、高速なポイント クラウドの検索、最近隣の検索、レイキャスティングを使用して複合を構築することができます。その他の注目点として、ノード上にデータ タイプを設定するためのインタフェースの改善、グラフの読みやすさの向上、ファイル入出力の大幅な改善などがあります。このバージョンに含まれている機能とバグ修正のリストについては、「Bifrost 2.1.0.0 リリース ノート」を参照してください。

Bifrost の最新バージョンのダウンロードはこちらから

Arnold for Maya 4.0.4 プラグイン

Maya 2020.3 Update には、MtoA バージョン 4.0.4 が含まれています。このリリースには、IPR の更新に関する修正、改善された Tx マネージャ、Arnold RenderView の新しいログ ウィンドウ、およびその他のいくつかの改善とバグ修正が含まれています。

詳細についてはこちらから

Rokoko プラグインの更新

更新された Rokoko プラグインは、以前のバージョンで発生したインストール問題を解決するほか、他のマイナーな更新も含まれています。スタートアップ コンテンツについては、Rotor Help & Community サイトにアクセスしてください。

FBX 読み込みの改善

FBX ファイルを使用してオブジェクトまたはシーンの読み込みや書き出しを行う場合に、標準サーフェス マテリアルが含まれるようになりました。

Maya devkit の新機能

今回のリリースには、Maya devkit の更新が含まれています。これらの変更点の詳細については、「Maya 2020.3 devkit の新機能」を参照してください。

他にもいくつかアップデートが行われています。

さらに詳しいアップデート内容の確認はこちらから

リリースノートの確認はこちらから

価格とシステム要件

Maya2020.3は、Windows 7/10、Linux RHEL / CentOS 7.3-7.7 とmacOS10.13以降で利用することができます。

価格はサブスクリプション形式のみで、34,100/月(税込)、272,800円/年(1か月あたり22,734円)、737,000円/3年(1か月あたり20,473円)

また、条件にあてはまる方はIndieライセンスを購入することが可能です。価格は40,700円/年、より詳しい情報は以下の記事をご覧ください。

Maya & 3ds Max Indie の詳細が明らかに!日本価格は40,700円/年!
8月7日になり、Maya と 3ds Max の Indie 版が購入可能になっています、あわせて対象者や日本での価格なども明らかになりました。 機能につ...

Maya LT 2020.3 は、Windows 7/10とmacOS10.13以降で利用することができます。

価格はサブスクリプションのみで、5,500円/月、40,700円/年(1ヶ月あたり ¥3,392)、110,000円/3年(1ヶ月あたり ¥3,056)です。


ちなみに、MAYA公式ツイッターでもトップ画像を飾っているMaya2020.3アップデートのイメージのキャラクターはCGアーティストの中井翼さんという方が作成したようです。

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