9月8日(現地時間)Lightmapは、HDR Light Studio – Xenon Drop 1のリリースを発表しました。このリリースからBlenderとのライブリンクを可能にする新しいBlender connectionプラグインが利用できます。
HDR Light Studio – Xenon Drop 1
このリリースには、Blender、Octane Render Standalone、3ds Max/V-Ray 5ユーザー向けの新機能が含まれており、より高速なAPIの開発によって、すべての接続のパフォーマンスを向上させるためのベースを築くものとなっています。
新機能
■新しいAPI
HDR Light Studio用の新しいTCP/IPベースのAPI(アプリケーション プログラミング インターフェイス)が開発されました。この新しいAPIは大幅に高速化されており、3Dアーティストにはるかに反応の良いライティング体験を提供します。
新しいAPIを利用した最初の接続は、新しいBlender ConnectionとOctane RenderスタンドアロンConnectionです。今後のConnectionのアップデートで、他のConnectionも新しいAPIを使用できるようにしていく予定ということです。
■Octane スタンドアロン接続
この接続は、HDR Light Studio の新しい TCP/IP ベースの API を使用するように更新されました。
■3ds Max 接続
- V-Ray 5をサポートしました。
- ASCII以外の文字を持つユーザ名のパスを扱うための修正を追加。
■新しい Blender Connection
すべてのアップデート内容の確認はこちらから(リリースノート)
Lightmap releases HDR Light Studio – Xenon
新しい Blender Connection
この新しくリリースされたプラグインによって、主要なデザインスタジオや自動車スタジオで使用されている強力なライティングツールキットを世界中のBlenderユーザーが利用できるようになりました。
このBlenderアドオンは、既存のIndie、Pro、Automotiveユーザーで、アクティブなサブスクリプションまたはメンテナンスをお持ちの方は無料で利用することができます。
HDR Light StudioとBlender間のライブリンクが作成されるため、自動車、ビジュアライゼーション、エンターテイメントのアーティストは、正確なフォトリアリスティックな照明セットアップをより迅速に、直感的に、作成することができます。
このリリースに関してLightmapのCEOで3DプロダクトデザイナーのMark Segasby氏は、次のように述べています。
「HDR Light StudioとBlenderをリンクする新しいアドオンを発表できたことを大変嬉しく思います。新しいAPIとBlender自体の応答性のおかげで、統合は信じられないほど速い。BlenderとそのCyclesレンダーエンジンを学び、使うことが楽しいと感じています」
主な利点
LightmapはBlenderユーザー向けのHDR Light Studioの主な利点として以下を挙げています。
- フォトリアリスティックな HDRI ベースのライティングセットアップをインタラクティブに作成できます。
- ソフトボックスのような実世界のライトタイプを模倣した2Dおよび3Dライトのプリセットをドラッグ&ドロップ。
- LightPaintシステムは、モデル上で直接クリックしてハイライトと反射を配置。
- 新しい Blender 接続では、Blender ビューポートにリアルタイムで結果を表示。
- 独自の合成HDRIを作成したり、写真のHDRIマップを編集したりすることができます。
- マスク、グラデーション、レイヤーでHDRIをカスタマイズ。
- 屋外シーンの照明のためのプロシージャルスカイシステム。
- ライトリグをプリセットとして保存して他のプロジェクトで使用する。
- 大規模な制作シーンでも高速で反応が良い。
- OpenColorIOやAlembicなどの業界標準をサポート。
学習リソース
Lightmapでは、新しいユーザーが始められるように、HDR Light Studioの無料デモ版を使って完成させることができる、Blenderの詳細なライティングチュートリアルのシリーズが作成され、公開されています。
詳しい情報、無料デモのダウンロードはこちらから
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