9月1日に開催されたNVIDIAのCEOであるJensen Huang氏によるライブストリーム配信で、GeForce RTX 30シリーズの発表と同時にプレビューされた、NVIDIA Omniverse Machinima の紹介です。
Machinima(マシニマ)とは
Machinima(マシニマ)とはマシンとシネマ、あるいはマシンとアニメーションを組み合わせた造語であり、リアルタイムのコンピュータ・グラフィックス・エンジンを使用して、映画のような作品を制作することを意味する用語です。
マシニマは通常作られる大作CG映画と違い、あるPCゲームのグラフィックエンジン、ゲームエンジンを用いて作られ、そのゲームに備えられているリプレイ機能、スキン変更機能、カメラアングル変更機能などを用いて映像を撮影し、撮影後に音声をつけるという形を取るので、制作費が低く抑えられるという特徴があります。
NVIDIA Omniverse Machinima
新しいストーリーテリングアプリ
NVIDIA Omniverse Machinimaは、NVIDIAのAI技術によってアニメーション化された3Dオブジェクトを使用して、世界中のゲーマーが簡単にストーリーテリングの技術を習得できるようにします。
このアプリには、NVIDIA Omniverseプラットフォーム上に構築されており、4つのNVIDIAのキーテクノロジー(MDL/マテリアル、Audio to Facial Animation、Physics/VFX、AI Pose Estimation)用いられています。
NVIDIA Omniverseを通じて、クリエイターは、サポートされているゲームやほとんどのサードパーティのアセットライブラリからプラットフォームにアセットをインポートすることができ、上記の4つのテクノロジーを使用してシーンをミキシング、再生、合成した後、パストレースレンダリング技術をワンクリックで有効化し、Omniverse RTX Rendererを使用して最終出力するこができます。
Omniverse Machinimaのデモの裏側
GeForce RTX 30シリーズの発表会で発表されたOmniverse Machinimaのデモでは、複数のソースからのアセットを束ねることができるアプリの機能が紹介され、プレビューでは、TaleWorlds Entertainmentの人気作品であるMount & Blade II: Bannerlordと、Turbosquidのサードパーティ製アセットの両方のシーンが紹介されました。以下の動画では、デモの裏側を見ることができます。
NVIDIAの社内クリエイターは、初期レイアウトのためにアセットを結合し、NVIDIA PhysXとFlowを使用して、煙や火をリアルに再現し、NVIDIAのAI Pose EstimatorとAudio2Faceを使用して、最終シーンの新しいキャラクターアニメーションとボイスを作成しています。これらの各要素は、Omniverse Machinimaアプリでミックスされ、内蔵のRTXパストレースレンダリングを使用して出力されました。
10月にベータ版がリリース
NVIDIA Omniverse Machinimaは、10月からベータ版がリリースされるようです。
こちらから登録すればリリース時に通知を受け取ることができるようです。
NVIDIA Omniverse Machinima: A Revolution in Video Game Storytelling
コメント