Trimble は、SketchUpの8月のアップデート SketchUp 2020.2 を発表しました。
このリリースでは、ラインツールにインファレンストグル、「Weld Edges」がネイティブツールに追加、LayOutドキュメントでのラインスタイルの追加などがされ、長期にわたるいくつかのリクエストが反映されているということです。
新機能
●SketchUpのLineツールの線形インファレンス(推論)(Linear inference)トグル
SketchUpのインファレンスには、あらゆる形やサイズがあります。中でも特徴的なのが、赤、緑、青の軸にスナップしたり、ロックしたりできる線形インファレンスです。この線形インファレンスは非常に狭いスペースを使って作業をしている場合や、画像をトレースしている場合には、邪魔になることもあります。
この解決策として、ラインツールには、線形インファレンスのオンオフを切り替えるための修飾キー[(WinではALT)、Macでは(CMD)]が追加されました。すべてのインファレンスをオフにすることもできますし、平行と垂直のインファレンスだけをオンにしておくこともできます。、矢印キーを使って特定のインファレンス(赤、緑、青、マゼンタなど)にジャンプすることもできます。 このアイデアはさらに発展させることも検討されているということです。
●ウェルドエッジ
4月のアップデートでは、APIに適切なウェルド機能を実装し、ウェルド操作が必要な拡張機能を高速化されましたが、今回のアップデートでは、SketchUpのネイティブツールに「Weld Edges」が追加されました。これにより、エクステンションをインストールしなくても、エッジや円弧を一つのポリラインに結合することができます。
●LayOutのタグで線幅、色、パターンをコントロール
このアップデート以前は、異なる線の太さで平面図をレンダリングするには、多くのジオメトリを非表示にしたり、異なるシーンを作成したり、LayOut でビューポートを重ねたりする必要がありましたが、今回のアップデートでは、線の太さを調整できるようになりました。タグを割り当ててスタイリングすることで、1つのビューポート内でエッジ幅、色、ダッシュパターン、ダッシュスケールを調整することができます。
●大きなLayOutドキュメントでのスムーズな操作
優れたLayOutドキュメントは、ビューポート、画像、ベクターグラフィックス、ラベルを配置したものであり、ページが複雑になって、選択範囲の操作が遅くなります。このような大きなファイルを高速化するために、移動、コピー、拡大縮小の操作方法が変更されました。LayOutでは、選択範囲を操作しているときにリアルタイムで描画するのではなく、これらの変換をプレビューするようになり、移動、コピー、拡大縮小の操作が完了すると、LayOut はその操作を再描画します。
●高解像度の航空写真と位置情報の追加機能の強化
Nearmapと提携しSketchUpで直接高解像度の航空写真に簡単にアクセスできるようになりました。
詳しい情報は別にまとめていますので以下の記事をご覧ください
SketchUp 2020.2 すべてのアップデート内容の確認はこちらから(リリースノート)
A(nother) SketchUp 2020 update
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