Houdini をMIDIシーケンサーに変える無料ツール「Houdini Music Toolset(HMT)」

プラグイン

Andrew Lowell氏が公開している無料ツール「Houdini Music Toolset(HMT)」の紹介です。

Houdini Music Toolset(HMT)

このツールは、Houdiniの強力なジオメトリとシミュレーション処理を、音楽用に特別に設計された新しいツールとワークフローのセットで利用します。

アーティストや作曲家は、パワフルなシミュレーションツールやHoudiniのオープンなノードベースのアーキテクチャを利用して、フォトリアリスティックな自然現象のシミュレーションを行い、必要に応じて音符の操作やパターンの生成に適用することができます。

HMTのツールセットはモジュール化されたノードベースの性質を持ち、既存のHoudiniの規約に可能な限り準拠しているため、ユーザーは独自のワークフローや音楽制作や処理のためのツールを簡単に開発することができるということです。

インストール方法

  1. リリースページから必要なリリースを直接ダウンロードし、ハードドライブまたはネットワーク共有に解凍。
  2. プラグイン (17.5+のみ) Houdiniの環境設定ディレクトリ (houdini.envが一般的に存在する場所) の中に “packages “と呼ばれるフォルダを作成し、そのフォルダにHMTのダウンロードからHMT.jsonファイルを配置します。そして、HMT.jsonを編集し、”HMT “変数をインストールパスに合わせて変更します。

OSサポート (フル機能Windowsのみ):

ツールセットはHoudiniをベースにしており、オペレーティングシステムに関係なくシーケンシング機能を実行しますが、今のところ MIDI Output CHOP はWindowsオペレーティングシステム上でのMIDIチャンネルへのライブ/リアルタイムエクスポートのみを実行します。MIDIファイルへのエクスポートは全てのOSでサポートされています。

このツールセットは音を出すのではなく、シーケンサーとして動作し、オーディオアプリケーションやMIDIファイルにMIDIデータを送信します。:ほとんどのプロフェッショナルな音楽プログラムや一般的な音楽プログラムはMIDIポートをサポートしており、これを使ってリアルタイムのサウンドや楽器をトリガーすることができます。

MIDIシーケンサーとは、一般的にはMIDIデータを作成するソフトウェアの事をいいます。シーケンサー上に入力されたMIDI情報は単なる譜面情報なので、演奏のためにはMIDI規格に対応した「音源」が別途必要となります。

HMTと組み合わせて使用​​すると便利なソフトウェアとして次のソフトウェアが紹介されています。

  • loopMIDI
    Windowsで仮想MIDIポートを形成します。これを使用して、外部デバイスやケーブルなしで、MIDIデータをオーディオおよびシーケンサーソフトウェアに直接送信できます。
  • オーディオサンプラー/シーケンスソフトウェア:
    人気のあるオーディオサンプラー/シンセサイザーソフトウェアには、Reason、Ableton、Cakewalkなどの無料のDAW /サンプラー、その他の商用アプリケーションや無料アプリケーションがあります。HMTは直接オーディオを生成しないので、MIDIノートとイベントをMIDI Out CHOP経由であなたの選んだアプリケーションに送り、音を発生させます。

システムの起動と実行についての詳細は、補足ソフトウェアのページを参照してください。

チュートリアルリンク

Andrew Lowell氏のvimeoページでチュートリアルが公開されています。まだ近日公開予定となっているものも多く今後も順次追加されていくものと思われます。

Andrew Lowell氏のvimeoページはこちらから

Houdini Music Toolset(HMT)githubページへ

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