マルチカラースポイト、シェイプ、混合ブラシなど多くの機能が追加されたイラストアプリ Fresco 1.6 がリリース

CGソフト

Adobeは、iPad用に開発された無料のイラストアプリの最新アップデート Fresco 1.6 をリリースしました。

Fresco とは

Adobe Fresco(フレスコ)は、Apple iPad と Pencil、Wacom Mobile Studio Pro、 一部の Microsoft Surface デバイスなど、タッチファーストでスタイラス対応のプラットフォームに特化したドローイングとペインティングののイラストアプリです。ベクターブラシとピクセルブラシを組み合わせることにより、さまざまな表現が可能になります。

Adobe独自の機械学習システムであるSenseiテクノロジーが使用されているライブブラシでは、まるで⼿描き感覚で現実の画材を扱うように、見た目も触感も動作も、本物そっくりに⾃然で精巧にシミュレーションできます。

主な機能

  • 50以上のPhotoshopブラシ、ベクターブラシ、新しい限定ライブブラシ
  • Adobe Captureやその他のライブラリからカスタムブラシにアクセス可能
  • 選択やマスキング、レイヤー、レイヤーグループなど、創作のためのパワフルなツール
  • Adobe Photoshop SketchおよびAdobe Illustrator Drawのプロジェクトを自動的に移行
  • 制作過程を再生できるタイムラプスビデオとして書き出し可能
  • ファイルをPNGまたはJPEGで簡単に書き出し可能
  • ステップバイステップ形式の学習コンテンツ

プレミアム版だけの機能

  • Photoshop iPad版にアクセス可能
  • 1,000以上の充実したブラシライブラリ
  •  Photoshopデスクトップ版との互換性(Photoshopを利用できるCreative Cloudプランが必要)
  • 100GBのクラウドストレージ
  • 四半期ごとにKyle T. Webster氏による新しいブラシを提供
  • ブラシ(ABRファイル)を読み込み可能

Fresco 1.6

このリリースでは、画像内の隣接する複数の色を同時にサンプリングするマルチカラースポイト、シェイプ機能や新しい混合ブラシなど多くの追加があります。Adobeによると、今回のバージョン1.6はこれまでで最も機能を充実させたリリースということです。

新機能

マルチカラースポイト 

通常、スポイトツールを使用すると単色が選択されますが、Frescoに搭載されているスポイトツールでは、複数の色が含まれるエリアを一つのスウォッチとして選択できます。マルチカラースウォッチの履歴はカラーパネルに表示され、Frescoのライブブラシやほとんどのピクセルブラシで使用できます。また、マルチカラーは、適用するブラシの種類によって様々な表現で描画されます。その効果がすぐに試せるように、Frescoカラーライブラリにマルチカラースウォッチのサンプルが追加されています。

シェイプ

シェイプは「シェイプ」ツールからアクセスでき、シェイプ画像をベクター、またはビットマップで取り込んだり、様々な用途に使用することができます。基本的な円、正方形、多角形から選択するか、Adobe Capture または Creative Cloud ライブラリから独自のカスタム形状を取り込んで使用することができます。

混合ブラシ

Frescoのデフォルトブラシセットに合計12個の「混合ブラシ」が追加されました。これは、Photoshopの混合ブラシツールがそのままFrescoで使えるということも意味します。これまでは、Photoshopの混合ブラシを使った作品をアップロードしてもFresco上ではそのブラシが使えませんでしたが、今後は、同じブラシを使って描画することができます。

タッチショートカット

キャンバス上の小さな円はタッチショートカットと呼ばれており、多くの用途を備えています。これは、キーボードの Shift キーのようなものです。このタッチショートカットに、2つ目の状態(セカンダリ)を割り当てられるようになりました。タッチショートカットをセカンダリ状態に切り替えるには、その中心を1度タップして、指を保持したまま外側にドラッグします。セカンダリ状態にロックするには、同じ操作をダブルタップしておこないます。ロックを解除するには、タッチショートカット上でダブルタップします。

ベクタートリミング

これは、交差、接続、または重なり合う複数のストロークの線を簡単に消去したり、ストローク全体を完全に削除したりできる機能です。タッチショートカットをセカンダリ状態に保持しながらストローク上を1回横切る線を書くと線が消去され、3回横切るジグザグ線を書くとストローク全体が消去されます。これによって線のクリーンナップが非常に簡単になります。この新しいツールは今後搭載を予定している各種トリミング用ツールの最初のものということです。

定規ツール

Frescoは最初から直線定規ツールを搭載しており、それを使って完全にまっすぐ、平行、交差、直行、または斜めの線を描くことができました。この機能が強化され、定規をカンバス上にピン留めし、ズームイン、ズームアウトしても、固定されたままにすることが可能になりました。また、定規に沿って線を引くと、ストロークのピクセル長が表示されます。この機能強化を機に、ツールの名称が「定規ツール」に変更されています。

その他の改善

  • その他のキーボードショートカット: iPad に取り付けたキーボードを使用することで、新しいレイヤーの作成、キャンバスの反転などの詳細なショートカットが使えるようになります。アプリケーション設定の完全なリストを確認してください。
  • 速度テーパー:各ベクターブラシの下に、ベクターストロークを描画する速さに基づく、テーパリングの詳細なコントロールを追加しました。各ベクターブラシを必要に応じてカスタマイズします。
  • オイルブラシ用のカラー混合の改善 

価格とシステム要件

Fresco 1.6はiOS 12.2+およびWindows 10で利用できます。

基本アプリは無料ですが、プレミアム機能は月額1080円です。プレミアムエディションは、Photoshop  Appサブスクリプションの一部として2480円 /月、またはAll Appサブスクリプションの一部として5680円 /月で入手することもできます。

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