Unity Technologiesは、「The Heretic」の制作に使用した主要なデジタルアセットを無料で公開しました。3Dキャラクターや、最先端のフェイシャルアニメーションシステムなどのコンテンツが無料でダウンロードすることができます。
「The Heretic」は、Unityのゲームエンジンでフォトリアリスティックなデジタルヒューマンを実現するための技術を開発するにあたって作成された7分間のショートフィルムであり、GDC 2019でプレビューされ、今年初めに公開されています。
Unityによると、Demo チームによって3D と 4D データの取得から処理、Unity でのセットアップ、完全なデータパイプラインをセットアップするための技術がいくつか開発されており、その取り組みの現状を見てもらうために、これらのツールを公開することを決定したということです。ツールの使用や必要に応じた改造は自由に行うことができます。
パッケージの内容は以下の通りです。
フェイシャルアニメーションシステム
- 4D クリップのインポートと加工を行うためのツールです。ここでの「4D」とは、メッシュのシーケンスが経時的にキャプチャされていることを指します。
- タイムラインを統合した 4D クリップレンダリングを行えます。
- フェイシャルリグからのディテールの作り込みを可能にする 4D フレームフィッティングを行えます。
- Snappers からのフェイシャルリグの組み込みが可能です。
- Unity で直接フェイシャルリグのポージングが可能です。
スキンアタッチメントシステム
- 動的に変形するスキンに追従させてメッシュとトランスフォームを駆動します。
- 眉毛、まつ毛、無精ひげ、および論理マーカーの駆動に使用されます。
- C# Job System と Burst コンパイラーによって高速化されています。
シェーダーとレンダリング
- 「The Heretic」で使われた、肌、目、歯、髪の完全なシェーダーグラフが収録されています。
- 複数のマテリアルが使われる箇所での法線バッファによるブラー(テアライン処理)のカスタムパスが使われています。
- 目と歯に対してカスタムマーカーによるオクルージョンが施されています。
また、イギリス人俳優 Jake Fairbrother をモデルにしたデジタルキャラクター「Gawain」もリリースしています。この 3D キャラクターは、リアルタイムグラフィックスやコンテンツ制作の分野での知識の向上と共有を目的とした、学習、研究、および同様の非営利目的での利用を目的としています。
デジタルヒューマンパッケージの動作要件
- Unity のバージョン:2019.3.12f1 以降
- HDRP のバージョン:7.3.1 以降
- Git LFS が必要
- サポートされているプラットフォーム:HDRP がサポートするすべてのプラットフォーム
パッケージはアセットストアか 以下の GitHub からダウンロードすることができます。
デジタルヒューマン制作に利用した技術とツール(GitHub)/ デジタルヒューマンキャラクターのモデルとデモシーン(GitHub)
また、また、サンプルパッケージの実行可能ファイル版(Windows のみ)(1.04 GB)も用意されています。ダウンロードはこちら か こちら(GitHub)から(直接リンク)
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