Unreal Engine のYoutubeチャンネルで、Unreal Engine 4.25で改善された sky atomosphere システムを紹介する動画が2本公開されました。そのなかで次期リリースに搭載予定のVolumetric Cloud(ボリューメトリック クラウド)について触れられています。
Sky Atmosphere
Unreal Engine 4 (UE4) の Sky Atmosphere コンポーネントは、物理ベースの空と大気をレンダリングするテクニックです。このコンポーネントは柔軟性が高く、日の出と日の入りの時間帯を持つ地球のような大気を作成することも、地球外の変わった特性を持つ大気を作成することもできます。また、適切な惑星の曲率で地上から空、さらに宇宙空間への遷移をシミュレートする空気遠近法も使用できます。
Sky Atmosphere は以下を含めることで、惑星大気の関与媒質を介した光の散乱の近似を提供します。それにより、屋外レベルによりリアルさを与えたり、風変りな外観にしたりできます。
- 大気中の太陽面の表現と、太陽光と大気の特性に応じた空の色を受け取る大気の指向性ライト。2 つ配置することができます。
- 太陽の高度 (支配的な指向性ライトのベクターが地面と平行になるまでの距離) に応じて異なる空の色。
- 散乱とファジーの設定の制御。これにより、大気密度の完全制御が可能になります。
- 地上から空、さらに宇宙のビューに遷移するときのワールドの曲率をシミュレートする空気遠近法

上記の記事では含まれていませんが、Unreal Engine 4.25でも Sky Atmosphere の更新が行われ、次の改善が行われています。
- ピクセルごとに光の透過率を評価できるようになり、宇宙から見た惑星表面の正確な輝度を確保。
- 惑星の大気は、近くの月などの近くの惑星オブジェクトにシャドウをキャスト可能に。
- レベル内で大気を自由に移動できるように。
詳細についてはこちらから
次期リリース搭載予定の Volumetric Cloud
公開された2本の動画内では、Unreal Engine 4.26 でアップデートされる内容が公開されています。以下の2つの動画で、Volumetric Cloud システムについて確認することができます。
Quixel and Sky Atmosphere System Overview | Unreal Engine
この動画では、Quixel ディレクターの Teddy Bergsman が、Megascans、Bridge、Mixer などの利点を説明します。また、Epic Games のシニア レンダリング プログラマー Sebastien Hillaire 氏が、Unreal Engine 4.25 で利用可能になった高度な Sky Atmosphere システムを紹介するとともに、Unreal Engine の将来リリース予定の Volumetric Cloud レンダリング システムを見ることができます。
Exploring the depths of the new Sky & Atmosphere system | Unreal Engine
Epic の Sjoerd De Jong 氏によるこのハンズオン プレゼンテーションでは、Unreal Engine の Sky Atmosphere システムを紹介しています。
まず基本的なことから始めて、視聴者は数秒で美しく完全にダイナミックな空をレンダリングする方法、異質な雰囲気、埃っぽい雰囲気、湿った雰囲気を作成する方法、そして高度によって雰囲気が変化する宇宙のレンダリングの様子を紹介しています。それからパワフルなマテリアル エディタの統合と、それを使ってさまざまな種類の空のスタイルを作成する方法を探り、最後にエンジンの今後の Volumetric Cloud 機能について簡単に説明しています。
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