Golaemは、Mayaの群衆シミュレーションシステムの最新アップデートであるGolaem 7.3をリリースしました。
Golaemとは
Golaemは、Maya用の群衆アニメーションツールです。2011年の発売され、従来のシミュレーションソフトウェアよりも直感的なワークフローを提供することを目的として開発されました。
Arnold、Guerilla Render、Redshift、RenderMan、V-Rayと互換性があり、3ds Max、Houdini、Unreal Engineなどのレンダリング用に他のDCCツールに出力できます。
主な特徴はこちらのページで確認することができます。
GolaemはVFX業界の多くの主要施設に採用されており、「Game of Thrones」でも使用されています。
Golaem 7.3の新機能
この最新リリースの主な変更点は、新しいUSD手続き型プラグインの安定版リリースです。これにより、ユーザーはGolaemシミュレーションキャッシュを現在のVFX業界標準のUSD形式で他のDCCソフトウェアにエクスポートできます。
【新機能】
●USDプロシージャルプラグイン
Golaemは、PixarのUSD用のプロシージャルプラグインを導入し、USDパイプラインでGolaemの文字を効率的にロードできるようにしたため、Houdini、KatanaなどのUSDをサポートする多くのデジタルコンテンツ作成ツールで直接使用できるようになります。
Pythonベースのレイアウトエディターと組み合わせると、パイプラインの統合をあまり行わなくても、シーンを作成するための強力で用途の広いツールになり、どこからでも利用できます。
Golaem for USD手続き型プラグインは、USDスタンドアロン、Houdini、Katanaで利用できます。プロシージャルコードは、自分で構築する必要のあるスタジオ向けにオープンソース化されています。
●形態バリエーション
コントロール可能なキャラクタージオメトリとシェーディングのバリエーションシステムに加えて、Golaemには形態バリエーション機能が搭載されています。
同じキャラクター内でも、各ボーンのスケール範囲を定義することで、異なる種類のモーフォロジー(小さい、高い、細い、太っている…)を定義し、それらの割り当てを制御したり、それらをミックスして集団内のバリエーションを得ることができ、ショット作成プロセス全体でアーティスティックなコントロールが可能です。
●散布ツール
キャラクタや木、岩、建物をより自然に分散させることを可能にする新しいタイプの人口ツールが導入されました。
この新しいスキャッタリング手法は、フォールオフ、クラスタリング、オブジェクトの傾きや距離に応じたデシメーション、配置された文字の正常な配置などを特徴としています。
ワークフローをよりスムーズにするために、インスタントキャラクタープレビューが追加、インスタンシング機能が最適化されて、キャラクタ内のインスタンス化をサポートしています。
●スキニングアニメーションファー
Golaem 6.4で導入されて以来、mesh deformed furは、The Adams Family、Ford vs Ferrari、Lost In Space Season 2などの複数のハイエンドプロジェクトで、ショートヘアやコートに使用されてきました。
Golaem 7.3では、さらに進化し、キャラクターの毛皮を実際に剥ぎ取り、アニメーションに沿って毛皮を変形させることが可能になりました。
Golaem物理シミュレーションと組み合わせることで、デモビデオのように、非常に低コストで群衆の毛皮のダイナミクスをシミュレーションすることができます。
ワークフローは、主要なファー シミュレーション ソリューション(Xgen、Yeti、Ornatrix など)や独自のエンジンと互換性があり、Maya 内でカーブ(または Alembic カーブ)としてインポートすることができます。
●レイアウトツールでアーティストフレンドリーなアニメーションをリテイク
Golaem 7.3では、Golaem Layout Rig Nodeが強化され、Golaemでキャッシュされたキャラクタの上にMaya IK/FKリグをエミュレートすることができます。このリグは、アニメーターが Maya 内でキャラクタ アニメーショ ンをリテイクして、クラウド パイプラインを経由せずに宣伝するためにシームレスに使用できます。
この新しいツールを使用すると、スタジオは Golaem Population Vignette のライブラリを構築し、レイアウト チームやアニメーターが簡単にシーンに配置してアニメーションをすばやくリテイクして、クリエイティブなニーズに合わせて調整できるようになります。
価格とシステム要件
Golaem 7.3は、64ビットWindows 7以降またはCentOS / RHEL WS 6以降のLinuxで動作するMaya 2017以降で利用できます。
永久ライセンスは7,000ユーロ(約82万円)。 ショットレイアウト作業に焦点を当てたソフトウェアの縮小版Golaem Layoutの永久ライセンスは1,800ユーロ(約21万円)です。レンタルオプションや無料のアカデミック版もあり、詳しい情報はこちらから確認できます。
無料のPLE版のGolaemのダウンロードはこちら
GOLAEM 7.3: USD PROCEDURAL, MORPHOLOGY VARIATIONS, SCATTERING AND MORE!(Golaemブログ)
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