3Dキャラクターのポーズ付けやアニメーション制作に特化した3DCGソフトウェア「Poser 11.3」

現地時間3月30日、Poser Softwareは、人体モデルや動物モデルなどのポーズ付けやコンピュータアニメーション制作に特化した特殊な3DCGソフトウェアの最新バージョン「Poser Pro 11.3」のリリースを発表しました。

この最新リリースは、2019年半ばにBondware社に買収されて以来、2回目のアップデートであり、NVIDIA RTX (Turing architecture) GPU カードのサポート、ライブラリ検索の改善、Renderosity から購入したコンテンツの自動同期、Mac の Catalina OS の修正、新しいスタンドアローンの男性フィギュアなどが含まれています。

新機能

●NVIDIA RTXのサポート

NVIDIAのRTX 20シリーズGPUカードは、物理的な世界を高速でシミュレートします。RTX GPUはのTuringアーキテクチャがAI、レイトレーシング、ラスタライズ、シミュレーションSDKを使用しているため、フォトリアリスティックなオブジェクトや環境をリアルタイムで（正確なシャドウ、反射、屈折で）レンダリングすることができます。

Choate氏は、「これは、サポートデスクの顧客、特にSuperFly（Cyclesベースの）レンダリングエンジンでパフォーマンスを向上させるために新しいハードウェアを購入した顧客からの共通の懸念事項でした」と述べ、Poserの開発チームはRTXドライバをPoser 11.3に組み込むことができたと付け加えました。

Cyclesはすでに、CPUとGPUの両方のレンダリング用のオプションを含む、さまざまな種類のハードウェアをサポートしており、RTX GPUの採用により、レンダリング時間が大幅に短縮され、レンダリング品質が向上します。

Poser 11 では、Blenderの「Cycles」レンダーエンジンをカスタマイズした「Superfly」を搭載されています。

●ライブラリ検索の改善

Poser 11.3 では、複数の検索語や単語が入力されたときに使用されるロジックを変更することで、ローカル・ライブラリーの検索機能が改善されます。ローカルライブラリ検索は、複数の検索語/単語が入力されたときに、”AND “と “OR “のロジックを使用するという点で、より検索エンジンの動作に近い機能を持つようになりました。

このプロセスは、多くのランタイムのような非常に大規模なコンテンツ・コレクションを扱う場合、現在の方法に比べて、より正確な検索結果を得ることができます。

●購入したコンテンツの自動同期

購入したコンテンツを自動的にダウンロードしてインストールするアプリ内ダウンロードプロセスを開発しました。ユーザーは、Poser SoftwareのインターフェイスからRenderosityのアカウントにログインできるようになり、購入したアイテムをダウンロードして、プログラム内からインストールすることができます。

●L’Homme スタンドアローン

Poserのベースとなる男性フィギュア「L’Homme(ローム)」がリリースされた際には、ベースとなる「 La Femme(ラ・ファム)」のモーフとして同梱されていました。

11.3では、Poser Pro 11用の「L’Homme」を一新し、L’Hommeは独立したフィギュアに生まれ変わりました。

●数百の小さなバグフィックス

追加機能と修正点は以下の通りです。