Adobeは、既存のリソースを組み合わせて調整したり、写真や高解像度スキャンから新しいマテリアルやコレクションを作成することができるソフトウェアの最新バージョン Substance Alchemist 2.1 「Tiramisu」をリリースしました。
このリリースでは、レンダラーとゲームエンジン用に直接パックされたマテリアルをエクスポートすることが可能になりました。
今回のリリースから、アプリケーションのバージョン番号の形式が変更されるようです。2020.1だったはずだったものが2.1.0になります。なお、Substance Lancherではまだ2020.1の表記のままです。
主な新機能
●新しいエクスポーターウィンドウ
エクスポートウィンドウは、いくつかの新しい機能を備えた新しいインターフェイスを導入するために修正されました。
●チャンネルパッキング
エクスポートプリセットを使用して、特定のレンダラーまたはゲームエンジンのテクスチャをパックします。
エクスポートプロセス中に、特定のサードパーティアプリケーションのテクスチャを変換、パック、および名前付けするエクスポートプリセットのリストから構成を選択できるようになりました。この変換の結果は、インターフェースの右側にあるチャンネルリストに表示されます。
新しいエクスポーターには、デフォルトで次のプリセットが含まれています。
- Unreal Engine 4
- Unity Standard
- Unity HDRP
- Blender Cycles/Eevee
- Arnold 5
- Corona Render
- Enscape
- Keyshot 9
- Redshift
- Vray Next
- Lens Studio
- Spark AR Studio
- PBR Specular/Glossiness from PBR Metallic Roughness
カスタムエクスポートプリセットを作成することもできます。それらを作成および管理する方法については、次のリンクから確認できます。
●新しいコンテンツ
いくつかのフィルターを改善し、スターターコンテンツが更新されました。
・次の新しいスターターマテリアルが追加更新されました:
- Alcantara Microfiber
- Carpet Floor
- Cliff Rock
- Copper
- Cracked Dirt
- Roughcast
- Terracota
- Wool Fabric
- Woven Fabric
・Bitmap 2 Materialフィルターを使用したメタリックコントロール:
ビットマップ2マテリアルフィルターが更新され、メタリックチャンネルをより詳細に制御できるようになりました。カスタムビットマップ入力を使用したり、均一な色を定義したりできるようになりました。
・改良された調整フィルター:
調整フィルターは、PBRワークフローSpecular / Glossinessを使用するようにプロジェクトセットを操作できるようになりました。
・新しいAtlas Scatterパラメーター:
いくつかの新しいパラメーターを追加して、要素が下のマテリアルの高さマップとどのようにブレンドされるかをより適切に制御できるようにしました。
●アプリケーション構成
設定ファイルでSubstance Alchemistを設定できるようになりました。これにより、たとえばスタジオ内などのコンピューター間でアプリケーションのセットアップが簡単になります。構成ファイルは、デフォルトのリソースとリンクされたフォルダーのリストを定義します。
●その他の改善
2Dビューの焦点、最後のプロジェクトを再度開く、チェッカー構成の更新など、いくつかの新しいワークフローの改善が行われています。
Substance Alchemist の今回のアップデート内容であるエクスポートについての新しいチュートリアル動画も追加されています。
Substance Alchemistにはコードネームがあるみたいですね。ちなみに、前回のVersion 1.1 (2019.1)は「Sesame(ごま)」です。
詳しい情報はこちらから
Substance Alchemist: Your Hub For Material Creation(substanceマガジン)
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