Unreal Engine 4.24 のリリースが近づいています。昨日発表されたQuixelの買収やUnreal Studioの統合、Twinmotion無料期間の延長などの情報が発表されました。
Unreal Engine 4.24 情報
Unreal Studio の機能をすべてが Unreal Engine で使用可能に
2018 年 3 月にオープンベータを開始した Unreal Studio は、建築、製造業、プロダクトデザインといったユーザー向けに Unreal Engine を補強するツールとサービスです。
Unreal Engine 4.24 では、Unreal Studio の機能は Unreal Engine に統合されて、すべての人に無料で提供されるようになります。この統合には3ds Max、Revit、SketchUp Pro、Cinema 4D、CAD や BIM のシーン全体を Unreal Engine に最適化して取り込むことを可能にするDatasmithも含まれます。また、Unreal Engine においてスタティックメッシュの編集、基本的な UV 投影、Jacketing と Defeaturing (簡略化) の最適化ツール、Variant Manager の機能も利用可能になります。
Unreal Engine 4.24 のリリースをもって、 Unreal Studio は提供終了します。ユーザーはこれまでのバージョンの使用を続けることが可能ですが、サポートも更新も行われなくなる予定とのことです。
Twinmotion 無料提供期間の延長
は Unreal Engine の力を活用する、高品質で簡単に使用できる建築、建設、都市計画、造園向けのリアルタイムビジュアライゼーションソリューションです。
次期バージョンのリリースは 2020 年の第1四半期を予定しているということですが、Unreal Studioが統合された今、Epicgames がTwinmotionの立ち位置をどのようにするか気になるところです。
Unreal Engine での Quixel Megascans 使用が無料化
Epic games が Quixel を買収したことにより、Unreal Engine 4.24 リリース時からMegascans ライブラリが無料化しました。Epic games の Quixel 買収については以下の記事をごらんください。
先立って、『Rebirth』シネマティックショートでも使用された人気の Iceland コレクション を含む 10 個の高解像度パックが Unreal Engine マーケットプレイスで利用可能になっています。
Unreal Engine4.24 のハイライト
Preview 1 で公開された Unreal Engine 4.24 新機能の一部です。
- 新しい非破壊、レイヤーベースのランドスケープワークフローによって、テレインがワールドの他の要素に対して自動的に適応する、より興味深く人を引きつけるアウトドア環境を作り上げることができます。
- Sky Atmosphere コンポーネントは物理的に正確な空を生成します。時刻に合わせて動的に更新され、地上からでも空中からでもリアルな惑星の風景を作り上げます。
- 新しい実験的なストランドベースのヘアとファーシステムが、キャラクタに命を吹き込むリアルで流れる髪の毛を実現します。
- スクリーン空間 グローバル イルミネーションによってより少ないリソースで自然光に満ちた空間を実現できます。
- Live Universal Scene Description (USD) Stage アクタはディスク上の USD ファイルへの直接のリンクを作成し、イテレーションを高速化し、共同作業を行いやすくします。
- プロジェクト作成ワークフローにウィザード形式のワークフローが追加されました。業界タイプやプロジェクト種類を選ぶと関連する設定やツールのみが表示されます。
Unreal Engine 4.24 Preview 1
11月7日にUnreal Engine 4.24 Preview 1 がリリースされています。最新機能をテストしたい方は体験することが可能です。
*Preview 版はフルリリース版の内容のサンプルとして先行して紹介するためのものであり、実際の制作で使用できないので注意してください。
更新内容の完全なリストはこちら
Unreal Engine 4.24 は無料の Quixel Megascans、Unreal Studio 機能などと共にリリースされます(unrealengine.com)
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