は7日(米国時間)、Socket AM4プラットフォームの2製品16コア/32スレッドの「Ryzen 9 3950X」とAPUモデルのエントリーモデル「Athlon 3000G」を発表、加えて第3世代のRyzen Threadripperの情報を公開した。
Ryzen 9 3950X は11月25日に発売!価格は749ドル
Ryzen 9 3950X は9月発売予定でしたが延期され、このたびの11月25日の発売と発表されました。16コア/32スレッドで、ベースクロックは3.5GHz、ブーストクロックは4.7GHz、L2とL3キャッシュの容量は合計72MBに。TDPは105W。
上図は、RYZENとインテルCPUの価格比較です。
Core i9 9920Xの価格が 1,199ドルとなっていますが、日本での最低価格は現在81,970円(価格.com調べ)、749ドルは約82,000円ですので、ご祝儀価格でRyzen 9 3950Xの方がやや高くなると思われます。
クリエイター向けソフトウェアにおける性能
上図はCore i9-9900Kを100としてCore i9-9900K、i9-9920X、Ryzen 9 3950Xを比較した図です。比較したソフトは左から「DaVinci Resolve」「Adobe Premiere」,「CINEBENCH R20」,「Handbrake 1.1.1」,「LLVM」「POV-Ray 3.7」「V-Ray」です。
いずれも Ryzen 9 3950Xが上回る結果となっています。
簡易液冷クーラーが必須か
冷却に関してAMDは、ラジエーターが280mmサイズ以上の簡易水冷を勧めている。そのため,Ryzen 9 3950Xの製品ボックスにはリテールクーラーが付属していないので注意する必要があります。
また、新しいECO Modeを使用するとTDPを65Wまで落とすことが可能になり、性能は77%となるが消費電力を44%低減することができる。
第3世代 Ryzen Threadripper
第3世代Ryzen Threadripperでは従来のSocket TR4とは互換性が完全に失われ、新しい「sTRX4」となるようです。このTRX40プラットフォームでは,CPUから出るPCIeが,PCIe Gen.3と比べて2倍の帯域幅を持つPCIe Gen.4に切り替わります。また、プラットフォーム全体で12基のUSB 3.1を備える。メモリはクアッドチャネルのDDR4-3200となります。
公開されたThreadripperの性能を一部まとめました。
TR 3970X | TR 3960X | |
---|---|---|
コア数 | 32 | 24 |
スレッド数 | 64 | 48 |
ベースクロック | 3.7GHz | 3.8GHz |
ターボクロック | 4.5GHz | 4.5GHz |
キャッシュ容量 | 144MB | 140MB |
価格(ドル) | 1,999 | 1,399 |
Core i9-9980XEとの比較
AMDによると、Intel最上位のCore i9-9980XEと比較し、3960Xは22%から最大で54%の性能向上、3970Xは36%から最大で90%の性能向上が見込めるとしている。
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