2019年7月30日SIGGRAPH 2019でMaxonは次世代のプロフェッショナル3Dモデリング、アニメーション、レンダリングソフトウェアソリューションであるCinema 4D Release 21 (R21)を発表しました。
Maxon CEOであるDavid McGavranは、次のように語ります。「 “3D for the Real World” は、Maxonのスローガンというだけでなく、市場へのアプローチ方法や製品そのものの開発の王道と言えます。Cinema 4Dは、クリエイティブなプロセスを支援するハイエンドの3Dコンテンツ作成ソリューションとして長い間知られており、これまで最も習得しやすく、使いやすいという評判でしたが、 今日から『導入が最も簡単』ということも付け加えられることでしょう。」
「R21では、お客様によるCinema 4Dの選択、ダウンロード、購入、ライセンスの管理方法などあらゆる面を見直しました。Cinema 4Dが単一バージョンで提供可能になれば、私たちは1つの素晴らしい3Dソリューションの開発に集中できます。非常に魅力的なサブスクリプション価格設定オプションは、世界中のユーザーが最新の3Dテクノロジに簡単にアクセスできるようになります」(McGavran談)
R21 の新機能ハイライト
単一バージョンのCinema 4D / より効率的なインストールとライセンス
R21は、すべての機能を持った単一バージョンのCinema 4Dとして魅力的な価格で提供されます。お客様はソフトウェアのグレードを選ぶ必要がなくなり、アップデートされるすべての機能が提供されるメリットがあります。新しいグローバルオンラインストアは、サブスクリプションの導入からすぐにライセンスのアクティベーションができます。
キャップとベベル
R21の新しいキャップとベベル・システムにより、3Dロゴの押し出し、(3Dモーショングラフィックの欠かせない)テキスト効果をすばやく、簡単に、そしてより正確に実現します。この機能はフォントやテキストの装飾だけではありません。キャップとベベルに大いなる可能性があり、スプラインベースのオブジェクト – 回転、ロフト、スイープなどにも統合されています。 強化された制限と内部ベベル、ドロネーキャップのメッシュ、ベベルの新しいプリセットライブラリが含まれています。
フィールドフォース
R21の新しいフィールドフォース・ダイナミクスオブジェクトは、MoGraphツールのモーショングラフィックス・ワークフローを最適化してくれます。フレシキブルで強力なダイナミクスフォースは、モデリングからアニメーション効果までパフォーマンスを最適化します。
Mixamoコントロールリグ
新しいMixamoコントロールリグにより、R21のユーザーは読み込んだキャラクターアニメーションをすばやくカスタマイズできるようになり、Cinema 4DでMixamoのアニメーションに対してフレシキブルで強力なワークフローが実現します。
レンダリングの改善
Cinema 4Dの幅広いレンダリングオプションにより高速で、美しく、プロとしての画像やアニメーションの結果が提供できるようになりました。R21で提供されるものには以下のものが含まれます。
– Intel® Open Image Denoise – 高性能で使いやすいノイズ除去フィルター・ソリューションのライブラリであるIntel Open Image Denoiseが組み込まれています。このテクノロジーは、Intel®oneAPI Rendering Toolkitの一部で、高性能、高い忠実度、拡張性、費用対効果の高いビジュアルアプリケーションおよびソリューションの作成を支援するライブラリセットです。このソリューションは、Cinema 4Dの内部レンダリングソリューション(ProRenderを含む)で動作します。
– マテリアルノード – いくつかのノードの追加と、UIの改善によるワークフローのスピードアップを実現しました。新しいノードスペースは選択しているレンダラーに合わせて定義されます。さらに、APIとして利用可能になるため、サードパーティの開発者はレンダリングエンジンに新しいマテリアルノードシステムを対応できるようになります。ワークフローとコアの改善
インターフェイスのスピード改善– インターフェイスのスピード拡大によりR21のパフォーマンスは改善され、特に重たかったモデリング操作やスピーディな作業が求められるキーフレーム作成が重かったシーンなどで大きく改善されました。
– 最高の技術へのアクセス – R21は、IntelとAMDの最新のプロセッサへの最適化を進めています。Cinema 4DユーザーはUnreal EngineおよびUnityゲームエンジンに直接ファイルをインポートして、素晴らしいゲームシネマティックや、シミュレーション、ビジュアライゼーションを構築できます。他の多くの一般的なソフトウェアパッケージとの連携は、アーティストがクリエイティビティとフレキシビリティに必要な機能を持っていることを意味します。– ワークフローの最適化
Maxonは、Cinema 4DをよりモダンなUIへ切り替えることで、R21の機能としてカラーの向上、メニューとデフォルト設定を更新しました。WindowsとMacでHiDPIをサポートしたことにより表示が最適化され、ハイエンドラップトップやモニターなどでアンチエイリアス表示を実現しました。
日本でも8月3日に開催されたCinema 4Dユーザーミーティング2019でCinema 4D R21新機能紹介がされています。
ライセンスに関して
永久ライセンスもあるようですが、サブスクリプション形式に移行させていく流れでしょうか。
買収したこともあってRedshift付きのライセンスもあります。
Maxonの購入ページでは現時点でのcinema4d単体の年間サブスクリプションは
JPY6795.33/月 年換算して約81,544円
ドルだとUSD59.99/月 年換算するとUSD719.88
今為替が急激に動いていますが、とりあえず1ドルが106円~108円とすると77,000円弱~78,000円強くらいなのでMSA更新料金がそのまま年間サブスク料金となったような設定です。
高い初期費用がなくなってユーザーがふえると良いですがどうでしょうか。
リンク:Maxon R21発表ページへ
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